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SS-「噂の真相」
何事もなく・・・というより何もしないで3連休が終わろうとしてます。
携帯版のテンプレを華やかにしてみました♪
もし動作が重い!とかあったらこっそり教えてくださいませ。。


「噂の真相」


「あの、好きなんです・・・」

まずい。
LME事務所の一角にある休憩スペースにさしかかった時、聞こえてきた声にキョーコは思わず足を止め影に身を潜めた。
これから椹との打ち合わせのために必要な資料を取りに行く途中だった。
そこは建物の端に位置しているため人通りは少なく、キョーコとそこで告白のシーンを演じてる2人以外は誰も見当たらない。
そして、どうしてもその2人の前を通らないと目的の資料室に行けないのだ。
気づかないふりをしてサッサと通り過ぎればよかったのだが、一度躊躇してしまったため何だか気まずくキョーコは動けないでいた。
どうして、こういう場面に出くわさなければならないのか。
自分の不運を呪いキョーコは小さく息を吐いた。
しかも告白されてるのがよく見知った男性のためよけいだ。
そう、芸能界一イイ男と言われるキョーコの先輩俳優ーーーのマネージャーをしている社倖一その人であった。

(社さんもマネージャーしているのがもったいなくらいかっこいいし、優しいからなぁ、モテて当然よね・・・)

そう思ったものの、さてどうしょうとキョーコが考え始めた。
その時だったーーー。
不意に肩を叩かれ、吃驚したキョーコは肩を大きく揺らしたものの、辛うじて口を両手で抑え声を出すのは免れた。
激しくなった動悸を抑えつつ、振り向いたキョーコは目を大きく見開いた。
そこに立っていたのは社の担当俳優である敦賀蓮その人だった。

「敦賀さん・・・どうしてここに?」

社がいるのだから蓮がいてもおかしくはないのだが、キョーコは動揺し思わず小声で訊いた。

「最上さんこそ、どうしたの?」

本当はキョーコが資料室にいることを知っていて会いに来たのだが、そんなことはおくびにも出さず、キョーコにつられて小声で聞き返した。

「えっとですね、資料室に行きたいんですが・・・」

どう言ったものかと口ごもっていると、蓮が怪訝な顔をしながらキョーコを見つめた。
するとぼそぼそと社たちの声が聞こえてきた。

「あれ、もしかして社さんそこにいるの?」
「あっ・・・」

蓮が声のする方へ足を向けたが、その光景を目にして何か納得したように小さく頷き、大きく一歩下がった。

さらに2人の話はまだ続いていた。

「ほんと・・・ごめんね」
「いえ、伝えることが出来ただけでもよかったです」

相手の女性はどこか吹っ切れたようで、声は明るかった。
キョーコと蓮は何となく黙ってしまい立ち去ることも出来ず、止むなく2人の会話に耳を傾けることになってしまった。

「社さん、もしかして特別な方いらっしゃいます?」
「は?あ、いや・・・」

社は自分自身のことよりも、担当俳優の恋の成り行きに一喜一憂していることに思わず苦笑した。
すると女性は何かを勘違いしたのか、

「ふふ、じゃあ噂は本当なんですね・・・」
「噂?」
「ええ、社さん京子ちゃんとお付き合いしてるっていう」
「・・・・・・・・・・は?」

何ですとーーーーー!!??(3人の心の叫び)

社ならず、隠れているキョーコと蓮が驚いたのは言うまでもない。

「ななななんで!!??どこからそんな話が!!それデマだよっ・・・」

社が焦って大慌てで否定する。
すると女性がクスッと笑うと、

「大丈夫ですよ、隠さなくても。皆知ってますから」

みんなってーーーーー!!??

社は思わぬ話の方向に口をあんぐりと開け、何も言えないでいる。
それに構わず女性は話を続けた。

「だって、社さんいつも京子ちゃんのスケジュール気にしてるでしょう?部署も違うのに・・・ラブミー部にもよく顔出すし、現場でも京子ちゃん見かけるとすごく嬉しそうに声かけるって・・・」
「それはっ」
「あと、誰かが聞いてしまったらしいですけど、夕食も作ってもらってるんでしょう?どう考えても付き合ってるって・・・」

違うんですか?と女性が不思議そうに訊いている。
全て蓮のためという前提で動いてるのだが、まさかそれを言う訳にもいかない。
夕食云々は多少誤解があるとしても、表面的には当たっているだけに、社は蓮がいるわけでもない(と思っている)のに背中に悪寒が走り、ぶるりと身を震わせた。
否定すればするほど怪しまれる。

同じくそれを聞いて唖然としているキョーコと蓮。

(社さんが私ごときと付き合ってるって、噂とは言え申し訳なさ過ぎるわ~!!)

かといって、まさかのこのこ出て行って訂正するわけにもいくまい。
キョーコがぐるぐると赤くなったり青くなったりする一方、一番面白くなさそうなのはもちろん蓮である。
そして女性はトドメとばかりに言った。

「妬けちゃうけど、二人ともお似合いですよ」

ーーーーーーーーー!!??

瞬間キョーコと社は、急激に周りの温度が下がったのを感じた。
キョーコには社がしどろもどろに否定している声が、急に遠くに感じた。

「つっ、敦賀さん・・・」
「・・・・・・・何かな?」

キョーコは青くなったまま冷気を放っている本人に声をかけたものの、顔を見ることが出来なかった。

(私、何もしてないわよね・・・・)

キョーコは反射的に己の行動を振り返ったが、(いつものことだが)何一つ思い当たらず恐る恐る蓮の顔を覗き込んだ。

(!!!!!!!!)

目が合った瞬間、笑っているのにあまりにも鋭い蓮の似非紳士スマイルにキョーコは硬直した。

(ひぃぃぃ~~!!怒ってるわ!!何だか知らないけど怒ってるぅぅーー!!)

「最上さん・・・・」
「・・・・・・・・・・・」

話しかけたのに、顔が強張ったままピクリとも動かないキョーコに気づいて蓮が小さく咳払いをした。

「最上さん、行こうか?」

どこに?と言う前に、蓮はキョーコの手を取り、つかつかと社たちの方へ歩を進めた。
キョーコは急に手を繋がれ、蓮の予想外の行動に思考が働かず、ずるずると引きずられるように連れて行かれた。

「社さん、ここにいたんですか?」

蓮が俳優の仮面をかぶり、たった今来ましたと言わんばかりに声をかけた。

「れ、蓮!!キョーコちゃんも・・・」

蓮の笑顔を見た途端、社はすべて聞かれていたことを悟った。
だがそれよりも、蓮とキョーコが手を繋いで現われたことに吃驚していた。
キョーコは今にも沸騰しそうな勢いで真っ赤になっている。
横にいた女性も思わぬ人物の登場に呆気にとられた。

「すみません、お話中でしたか?」
「いや、もう大丈夫だけど・・・」

蓮に微笑みかけられ、女性の顔は心無しか赤くなった。

「社さん、もうそろそろ時間じゃないですか?」
「え、そ、そうか・・・」
「あ、あの~敦賀さん・・・」

キョーコがためらいがちに声をかけてきた。
顔は真っ赤なまま、落ち着かない様子で繋いだ手に目をやった。

「ああ、ごめんね最上さん」

蓮は笑いかけるが、手を離すことはことはせずに社に確認した。

「社さん、打ち合わせ終わったら今日は上がりですよね?」
「ああ、そうだけど・・・」
「良かった、最上さんも資料揃えたら終わりだよね?」
「はい・・・あれ、何でご存知なんですか?」

キョーコは不思議そうに蓮を見たが、それには答えずに蓮は続けた。

「じゃあ、お願いがあるんだけど・・・」
「は、はいっ!何でしょうか?」
「今夜いつものように食事の用意をお願いしたいんだけど・・・」
「え・・・」
「最近忙しくてね、身体のこと考えたらきちんとした食事がとりたくて・・・いいかな?」
「敦賀さん・・・」

キョーコはどこか感激した様子で瞳を潤ませている。

(敦賀さん、ようやくちゃんと身体のことを考えてくれるように・・・)

「もちろんです!敦賀さんの(健康の)ためなら、最上キョーコ、喜んで夕食を作りに窺います!!」

まかせてください!、とキョーコは大きく頷きにっこり笑った。
その答えに、蓮はそれは嬉しそうに零れるような笑みを向けた。
それを見ていた社と女性は真っ赤になり2人の様子に見入っていた。

「ありがとう」

そう言うと、蓮は繋いでいたキョーコの手を口元へ寄せると指先に軽く口づけた。

「いつものお礼だよ」
「「「なっ・・・・・・・・・!!!!」」」

「終わったら迎えに行くから部室で待っててね、社さん行きましょうか」

蓮は固まっている社を促し、晴れやかな表情でその場を後にした。
キョーコと女性はしばらくの間硬直から立ち直れず、2人取り残されたのだった。


後日、LME内で蓮と社で京子を取り合ってるという噂が流れたとか流れないとか・・・・














間違った噂は訂正しとかないとね・・・・策士め!






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なゆ

Author:なゆ
蓮キョ至上主義。
悶々としながら二人を見守って(?)おりマス。
連載当初は若かったワタシもすっかりイイ歳になりました・・。
イラストメインですが駄文も。。
文章力upを図りたいデースorz

お世話になってます♪

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