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SS-「無防備もほどほどに」
連載1話書き終わると、別の話を書きたくなってしまう罠。
いや、ありがちなんですけどね。
結構楽しんで書いてみたのですが、蓮キョになってないかも・・・。

よろしければ追記よりどうぞ♪


「無防備もほどほどに」


「ここ、いいかな?京子ちゃん」

俺はにっこり笑って、スタジオの隅で椅子に腰掛けている彼女に声をかけた。
いやに熱心に撮影に見入っていた彼女ははっとして立ち上がると、今時めずらしいくらいの丁寧なお辞儀をして俺を迎え入れてくれた。

「貴島さん、おはようございます。どうぞ・・・」

にっこり笑う彼女に俺も笑顔を返すと、隣に腰を降ろした。
彼女とは「DARK MOON」以来の共演。
この現場では俺の妹役を演じているため、以前よりは若干打ち解けてくれているハズだ。
多分・・・・。

「京子ちゃん、今日も可愛いね」

挨拶代わりにいつもと同じような言葉をささやけば、
もう慣れたのか彼女もいつもと同じように、少し困ったような呆れた顔で言った。

「・・・ありがとうございます。でも、そういうことはーー」
「はいはい、”恋人”だけに言えって言うんでしょ?」

俺がおちゃらけて返せば、本当にわかってるんですか、と言わんばかりの顔でため息をついた。
そしてまたセットの方へ視線を戻した。
むこうではどうやらモニターチェックをしているようだ。

”可愛い”のは本当なんだけどなあ。
「美緒」のような灰汁のある役とは一転、今回はごくごく普通の女子大生。
しかも雰囲気もがらりと変わって、ゆるくウェーブをかけたショートヘアに、限りなく素に近い薄化粧を施しただけだが、ほんのり朱色の艶やかな頬に、薄いピンク色の唇はふんわりとした少女の印象の中にちらりと大人の色香も覗かせる。
ハッキリ言って、超どストライクだ!
ここで大人しく見てるだけなど、伊達男の名折れ。

が、しかし。

彼女は一筋縄ではいかなかった。
初心者(?)の彼女に対して、遠回しに甘い言葉をささやいても見事にスルー。
そればかりか「貴方も後輩イジメですか?」と恐ろしいまでの見当はずれな解釈に、俺は唖然とした(貴方”も”って何だ!?)
それじゃあと、ストレートに誘えば「男性と二人きりでは出かけられない」と一刀両断。
やっぱり彼氏でもいるのかと訊けば「そんなものは必要ない」と、これまたバッサリ。
と、一見一分の隙も見せない彼女だが・・・

するとじっと見つめる俺の視線に気づいたのか、彼女がこちらを向いた。
「あの・・・何か?」
私の顔に死相でも出てますか、と頬に手をあて首を傾げた。
「いや、あまりの可愛さに見惚れててね」
とっておきの極上スマイルを浮かべれば、
彼女は、またか、と肩をすくめるだけだった。
だが・・・あら、というように何かに気づいた彼女は、
「貴島さん、ちょっと失礼しますね・・・」
そう言うと、少し腰を上げ、すっとほっそりした手を延ばして俺の髪の毛にふわりと触れた。
吃驚して一瞬固まった俺に、
「あ、すみません。糸屑がついてたみたいなので・・・」
と、はにかむような笑顔を浮かべた。

また、やられたーーー。

不意に彼女はあっさりとガードを解き、あまりに無防備な行動を仕掛けてくる。
ハッキリ言って、たちが悪い!

「貴島さん?何だか顔が赤いですけど・・・大丈夫ですか?」

黙ってしまった俺を心配し、こともあろうか下から覗き込むように窺ってくる。

これは・・・・マズいぞ。

そう思い身構えた時だった。
実は俺が彼女に声を掛けた時からずっと感じていた強い視線が、鋭く射抜くように突き刺さった。

「ーーーきた・・・」
「は・・・・?」

何がです?と彼女は不思議そうに俺を見た。
俺は顔は彼女の方を向いたまま目線だけその発生源へやった。
そう、その正体はさきほど彼女の熱い視線の先にいた彼ーー敦賀蓮。

ゆっくりとこちらへ向かってくる。
おーおー、あんなどす黒い渦巻いちゃって・・・
優雅に歩いてるように見えて、なんであんなに迫力があるんだ?

そう、気付けばこれはいつものパターン。
「温和な紳士」が彼に対する世間一般の見方。
だが一度彼女が絡むと途端にその仮面は崩壊。
正直最初は驚いたが、そんなコトで怯む俺ではない。
めげずに彼女にちょっかい出す内に慣れてしまった。
ハッキリ言って、面白い!

演技以外では中々見る事が出来ない生(?)ダークな彼。
その彼が近くに来たのを見計らうと、俺はニヤリと笑い、まだ気付いてないであろう彼女にちょいちょいと手招きをした。

「なんです?」

これまた無防備に近づいてきた彼女の肩にわざと手をのせ、内緒話するように囁いた。

「あのさーーーーー・・・」
「・・・えっ!?それってどういう・・・・」

彼女は顔を真っ赤にしてあたふたしてる。
そこへちょうど彼が俺たちの前まで来た。
無表情なのに威圧感たっぷりで怖い、もとい面白い。

「最上さん・・・」
「ふぇっ!?つっ・・敦賀さん・・・」

どっから出してんだよ、と突っ込みたくなる地を這うような低い声。
そこでようやく彼女が彼に気づくと、途端に真っ青になって小刻みに震えだした。
これが小動物のようで何とも愛らしい。
そこでタイミングよく監督が俺を呼んだ。
あーあ、今日はここまでかな~・・・

「じゃあ、京子ちゃんまた後でね」
「えっ、き、貴島さんっ・・・!」

立ち上がって、ひらひらと手を振れば、待ってと言わんばかりの瞳ですがるように俺を見ている。
その顔はマズイよ・・・彼も苦労してるだろう、同情するよ。
そんな表情に罪悪感を感じないこともないんだけど・・・頑張って京子ちゃん。

「よっ、敦賀君」
「・・・・・・・・・・・」

俺は、ぽんぽんと彼の肩を叩いて振り返らずにそのまま歩いていった。
まあ、だいたい後の行動は見当つくしね。
あくまで「先輩」から「後輩」への教育指導と称して、俺に何言われたんだと、彼女の口を割らせるに違いない。

君の大好きな王子様が迎えにきたよ・・・?

でも「王子様」というより「大魔王様」だな、ありゃ。
いつもの取り澄ました感じより、俺は本性丸出しの彼の方が人間味があって好きだけどね。
だから何だかんだでこのやりとりを俺は結構楽しんでる(まあ、俺だけだが)
だって今のうちしか楽しめないだろう?
君たちが本当にくっついたら、俺単なる命知らずだもん。
だからごめん、それまでもう少し遊ばせもらうよ? 敦賀君、京子ちゃん。












コミックス28巻以降の貴島さんをよく知らないので、
こんなキャラでいいんだろうかと思いましたが・・・。
(一回だけ本誌立ち読みして何かをしでかしそうなのは知ってますが)
闇の国の蓮さんに負けないで2人を弄ってくれるといいのに♪
と、希望を抱いてます。





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Author:なゆ
蓮キョ至上主義。
悶々としながら二人を見守って(?)おりマス。
連載当初は若かったワタシもすっかりイイ歳になりました・・。
イラストメインですが駄文も。。
文章力upを図りたいデースorz

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