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SS-「dolceードルチェー」
イキナリ寒いですね。
このままおとなしく秋に突入してくれると良いですが・・・。




連載の方を修正してたら、ぱあっと思いつきまして。
先に上がってしまいました・・・。
糖度がっ!糖度がほしい!!とそれだけです。
短いですが、よろしければ続きからどうぞ♪




dolceードルチェー



「今日は少し風が冷たいですね」

残暑も過ぎて、秋の気配が次第に色濃くなり、日中は気温が高くても吹く風は冷たく少し寒く感じる。
まだ半袖の制服姿のキョーコを蓮は気にかけた「最上さん寒くない?」
「あ、大丈夫ですよ!涼しくて気持ちいいです」

蓮とキョーコはCM撮影のため都内の公園にいた。
その合間の休憩時間に2人は公園内をぶらりと散歩していた。
撮影で貸し切っているため他に人影はない。

「敦賀さん、この公園コテージガーデンがあるみたいです。ちょっと行ってみませんか?」

瞳をキラキラと輝かせ頬を上気させている。
キョーコの思考を読み取ると蓮はクスッと笑った。

「仰せのままにお姫様」

と恭しく手を差し出した。
「もう・・・からかわないでください!」
とキョーコは頬ぷうと膨らませた。




「わあ~素敵ですね!」
入口から奥まで続く1本のレンガ道の両脇には高木が植えてあり、整然と整理された庭というより、さながら小さな雑木林の中にいるかのような感覚を覚える。
柔らかな日差しが木立の間から降り注ぎ、そこを抜ける風が微かな葉ずれの音を鳴らす。
「まるで軽井沢の森にいるみたいです!!」
キョーコは手を広げ目一杯息を吸い込んだ。
その小道を抜けると、木立に囲まれるように洋館が建っており、手前のエントランスの周囲にも様々な樹々と下草が雑然と配されている。
「ふぁ~~」
キョーコが感嘆の声をあげると、その場に立ち止まった。
蓮がそろりとキョーコの顔を覗き込むと、どこかふわふわと夢心地に浸っているようで、うっとりと目を細めている。
(やっぱり・・・・)
しばしメルヘンの世界に浸っているであろうキョーコの帰りを待っている蓮だったが、その気配が感じられず、諦めて呼びかけた。

「最上さん、洋館の方行ってみようよ」
「・・・あ、はい!」

エントランスへと続く小道には、ゆっくり庭を眺められるようにか可愛いらしい木のベンチが配置されている。他にも天使の形をしたオーナメントなど、キョーコのツボをつくものがゴロゴロと配置されている。
「わあ・・・」
またもやメルヘンの住人になりかけるキョーコに蓮はあわてて声をかけた。
「ほら最上さん、木の実が成ってる」
「え、どこですか?」
蓮が手を伸ばし、ゆっくりと枝を折らないようにキョーコの方へ曲げた。
「わあ、赤くて可愛い実ですね。何だろう?」
「ほら、あっちはまだ小さい花をつけてるね」
「え、どこですか」
蓮の目線に合わせようと、ぴょんぴょんと跳ねる。
そんなキョーコが可愛くて蓮は思わず口元を綻ばせた。
するとキョーコは少し考え込むと、唐突に靴を脱いでベンチの上に立った。
ちょうど蓮と同じくらいの背丈になった。
蓮は目をぱちくりさせると、
「・・・どうしたの、最上さん?」
「あの、敦賀さんの目からは、どう見えてるのかなぁって思いまして・・・わあ、190センチもあると景色が全然違いますね!」
敦賀さんになった気分です。と、楽し気に笑った。
そんな屈託のない笑顔を向けられ、蓮の中にどうしようもなく愛おしい感情が込み上げてくる。
蓮はふらりとキョーコに近づくと、

「そんなことしなくても、ほらーーー」

キョーコのほっそりした腕をとると、グッと自分の方へ引き寄せた。
「きゃあっ」バランスをくずしたキョーコが倒れ込むと、その身体はふわりと宙に浮いた。
キョーコは蓮に子供のように抱き上げられたことを認識すると、真っ赤になって言葉にならない声を上げた。

「なっ・・つっつつつっ・・・・!!なっ・・・なななにっ・・・!!!」
「ほら、こうすればいつでも俺と同じ目線で見えるよね」

ああ、でも今は君の方が高いかな。などとキョーコを少し見上げるように悪戯ぽく笑った。
その無駄に色気づいた表情に、キョーコの心臓は一気に跳ね上がった。
その音が蓮に聞こえてしまうんじゃないかと、あわてて身体をよじる。



dolce.jpg




「つっ敦賀さんっっ!おっおろしてくださ~~い!!!」
「ほら、暴れると危ないよ?」

キョーコの抗議には耳を貸さず、涼しい顔で抱きしめた腕にしっかり力を込めた。
ふんわりと包まれるような柔らかな感触と甘い香りの心地よさに、蓮は酔いしれるように瞳を閉じる。
敦賀さ~ん!、とキョーコの叫びが遠くに聞こえる。

「あったかいねーーー」

ぽつりと呟くように言うと、蓮は自然とキョーコの胸元に顔を埋めるようにして、微動だにせずその場に佇んでいた。
しばし静寂が訪れると、トクントクンとキョーコの心音が聴こえてきた。
ただその鼓動が異常に早いことに気づき・・・。
蓮が顔を上げると、まるで茹で上がったかのように真っ赤になり、パニックに陥っているキョーコがいた。
(ちょっとやりすぎたかなーーー)
蓮は小さく笑った「最上さん大丈夫?」
「・・・だ、大丈夫って何ですか!?とにかく、おおお降ろしてくださいっっ!!」
我に返ったキョーコがじたばたすると、蓮は残念そうにゆっくりとベンチの上に降ろした。
耳まで真っ赤になっているキョーコは、蓮からプイと顔を背けると急いで靴を履き、すたすたと入口の方へ向かって歩き出した。
蓮もゆっくりと後をついて歩く。

「つっ・・・ついてこないでください!!」
「でも、俺も同じ方向だし・・・」
「・・・・あ、あんなの・・・相手が私じゃなかったら色々と誤解を招きますよ!!」
「大丈夫だよ、君にしかしないんだから」
蓮はあっさりと言い切り、にっこり笑った。
「なっ・・・!(苛めっ子だわ!)と・・・にかくっっ!セクハラですっっ!」
「酷いなあ。少し身体が冷えたから君の体温を直接分けてもらおーーー・・・」
「でぇぇぇぇーーーすからっっ!!そんな紛らわしい言動と行動は慎んでくださいっっ!」
「おかげで温かくなったよ」
「おかげで私は熱いですっ!」
ハッとしてキョーコは口を抑えた。

「・・・へえ・・・」

キョーコはびくっと肩を揺らしちらりと後方の蓮へ顔を向けた。
やけに艶かしい笑みを浮かべ蓮は静かに言った。

「じゃあ、お詫びに俺が冷ましてあげようか・・・?」

すっと延びた蓮の指先がキョーコの頬をなぞる。
(ひぃぃぃ~~夜の帝王~~~!!怖い!!!)
「けっけけけけ結構ですっっ!!どうか、お気遣いなく!!」
そう叫ぶと、キョーコは脱兎のごとく走り去った。

蓮はその背中を楽し気に見つめながら、再びゆっくりと歩を踏み出した。












単なるイチャ話です(言い切ったぁ)
これで成立前設定って・・・殴られるでしょうかワタシ・・・。

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なゆ

Author:なゆ
蓮キョ至上主義。
悶々としながら二人を見守って(?)おりマス。
連載当初は若かったワタシもすっかりイイ歳になりました・・。
イラストメインですが駄文も。。
文章力upを図りたいデースorz

お世話になってます♪

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