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SS-「僕の行方」
とうとう書いてしまいました・・・小話。

無駄に長い気もしますが!
わかりやすい展開かもしれませんが!!
(言い訳は山ほどあります・・・)

よろしければ暇つぶしにでも読んでやってください!


「僕の行方」


7月も半ばを過ぎ、連日の猛暑
それに加え過密なスケジュールで疲れていたせいかもしれないーーー。



炎天下の中公園でのドラマ収録が終了し、自分の担当俳優である敦賀蓮に今後のスケジュールを確認しながら駐車場へと向かうところだった。
「この後は事務所に戻って打ち合わせだ。でもそんなにかからないと思うから20時くらいには終わるかーーー・・」
言い終わらないうちに小さく欠伸をかみ殺した。
「大丈夫ですか?社さん」と、蓮が覗き込む。
「ああ、悪い。昨日もちょっと遅くまで起きてたからーーー」
俺はもう一度小さく欠伸をすると「あ、キョーコちゃん事務所で待っててくれてるから、一緒に帰れるぞ?」
「そうですか」
ふっと目を細め蓮が微笑んだ。
男の俺でさえ赤面してまいそうな、甘やかな笑顔。

キョーコちゃんというのは蓮の所属事務所の後輩でもあり恋人だ。
礼儀正しく、何事にも一生懸命で他人への気遣いも忘れない。
そんな彼女を俺は可愛い妹のように思っていた。
蓮に至ってはそれこそ瞳に入れても痛くないほど大切にしている。

二人が付き合い始めたのはつい先日のこと。
蓮の彼女への想いを自覚する前から焚付け、(迷惑がられながらも)あれこれ世話を焼いて来た身からすればこれほど嬉しいことはない。
これで俺の胃腸も安泰だ!
「社さん?」と蓮に呼ばれ、ひとりニンマリし少し浮かれていたことに気づく。
「そうだ、蓮・・・」
誤摩化すように、少し後ろの方を歩いていた蓮の方へ勢いよく振り向いた。
暑さと、疲れのせいかもしれない。
一瞬視界がぐらっと揺れ、足元がふらついた。
しかも考え事をしていたせいで、目の前の下り階段に気づいてなかった。

「社さんっ!危なーーーー・・・っ!!」

その声で気づくも既に遅く、足を踏み外し階段から落ちる寸前の俺の手を蓮が掴んだ。
が、いくら蓮でも大の男を支えきれるわけがなかった。
そのまま二人で勢い良く階段を転げ落ちていった。





ーーー生きてるよな・・・・?
ゆっくりと確かめるように身体を起こす。
辺りは人影もなくひっそりしている。
短めの階段だったおかげで少し掠ったものの大した怪我はなさそうだ。
「そうだ、蓮っ!」ハッとして、一緒に転げ落ちたであろう相手を見やる。
「・・・社さん、大丈夫ですか・・・?」
「俺の事はいい!蓮大丈夫か!?怪我してないか!!」
「え、ええ大丈夫ですよ・・・頭も打ってないみたいですし」と蓮はゆっくり身体を起こした。
顔に傷もなさそうだ。
「そうか良かったーーーー・・・・・ん?」
ホッとしたのも束の間俺は何か違和感を感じた。
眼をこすって目の前の相手を凝視する。

あれ?ーーーやっぱり頭でも打ったかな・・・?
目の前にいる男は蓮ではなく・・・『俺』がいるーーーー。

「何だ・・・なんでこんなとこに鏡なんて・・・」

ははっと少し引きつったように笑いながら手を伸ばすと、
やわらかく温かいそれは確かに生身の人間のものでーーー。
一瞬ぽかんとして固まった。
それは目の前の『俺』も同じだった。

「蓮・・・?」
「・・・社さん?」

恐る恐る改めて自分の身体を確認し再び乾いた笑いをする。

夢…か?

現実にあるわけがない。
そんな馬鹿なーーー映画や漫画みたいにそんな馬鹿なこと。



身体が入れ替わってるなんて・・・・。



「「ええええええええっっっっーーー・・・!!!!」」



静寂の中、二人の絶叫が同時に響き渡った。







どうすることも出来ず沈黙が続く中、放心状態からいち早く立ち直った蓮に「とにかく事務所へ戻りましょう」と促された。
蓮のあまりの落ち着きように「ああ・・・」と呟くことしか出来なかった。
どんな時でも冷静な奴…。
「敦賀蓮」の身体とはいえ「社倖一」は運転することが出来ない。逆も然り。
仕方ないのでタクシーで次の仕事場である事務所へと向かった。
車中お互いに口を開く事もなく、こういう場合病院に行くべきなのか?でも何科だ?と
とりとめもなく考えてるうちにいつの間にか目的地へと到着した。
とりあえず最後の仕事である打ち合わせを終え(たいした事でなく助かった)
蓮とキョーコちゃんを会わせるべきか考えながら廊下を二人歩いていた。

その時「敦賀さんっ!社さん!」と後方から聞き慣れた声がした。
振り向くと嬉しそうな笑みを浮かべパタパタと走ってくる女の子の姿が目に入った。
「あ、キョーコちゃん」
「お疲れ様です!」そう言うと同時に勢いよく(蓮の身体の)俺に抱きついてきて顔をあげにっこりと笑った。

うわぁ、可愛い・・・・。

ドキッとしたのも束の間サッと一気に周囲の温度が低下した気がした。


・・・・っ!!!!!!


背筋に冷たく流れるものを感じながら、恐る恐る(俺の身体の・ややこしい!)蓮に目を向けた。


ひぃぃぃぃぃぃーーーーー・・・っ!!


目を細め蓮がこちらを睨んでいる。
いつもならこの空気に敏感なキョーコちゃんが今は何の反応も示さずにこにこしている。
「敦賀さんお仕事終わりました?ずっと待ってたんですよ?」
「あ、あのキョーコちゃん・・・」
ぎゅっと手を握ってきて不覚にも顔が赤くなる。
可愛・・・・じゃないいぃぃぃ!!!

さらに下がる温度(冷汗)

さりげなく手を離しながら「キョーコちゃん実は・・・」
「なんでさっきから”ちゃん”付けなんです?「キョーコ」って呼んでくれないんですか?」
何か怒ってるんですか?と涙目で俺を見上げてくる。
「い・・・や、あの・・・・」
「ね?呼んでください・・・」
あまりにも泣きそうな顔で言われ思わず「キョーコ」と呼んでしまった。
その瞬間とびきりの笑顔を見せてくれた。

!!!!!!

すかさず隣から刃物を突き立てられたかのような痛い視線・・・。
もう恐ろしさのあまりもう隣の男を見る事が出来ない。
タラタラと脂汗を流す。

キョーコちゃんはさらに追い打ちをかけるように、
「それに青くなったり赤くなったり・・・」
大丈夫ですか?と俺の頬を両手で柔らかく挟んだ。

ぎゃあああああああああ!!!!(致死率99%)

普段キョーコちゃんは関係を知っている俺の前でも、蓮に対してベタベタした態度はとらない(蓮はしたがるが)
何でよりによって今日はこんなに積極的なんだぁぁぁっっ!?
何だ!何かの演技の最中か!?

温度が下がるどころか冷気さえ漂ってくる。
夢は夢でも悪夢だ!早く覚めたいっっ!!
お願いだキョーコちゃん!!
この空気に気づいてくれぇぇぇぇ〜〜〜〜殺される!!!

そんな俺の必死の叫びが届いたのか、キョーコちゃんが様子のおかしい蓮(しつこいが俺の身体)に向いた。
「や、社さん・・・どうしたんですか・・・そんなコワい顔して・・・」
「キョーコ・・・・・ちゃん」
地の底を這うような低い声で蓮が続けた。
「闇の国の蓮さん」起動してる・・・
俺の姿で凶悪顔はやめてくれぇぇぇ!

「キミが蓮を大好き(強調)なのはわかるけどね、今は人目があるから・・・・あまりその男に近づかないで・・・・?」

何だ!「その男」って!!!
俺か!?中身の俺のこと言ってんのか!!!
敵意剥き出しじゃないかっ!!

「は・・・はい、すみません・・・・」
しゅんとして、今にも泣きそうになってる。
オロオロして俺は声をかける「キョーコ・・・」
「わ、私、ちょっと・・・・すみませんっっ!」
涙をポロポロと流しながら、階段の方へかけていった。
「おい・・・蓮!」動ことしない蓮を尻目に俺はあわてて後を追った。
「待ってキョーコ!」
彼女が階段をおりる手前で、その手を掴んだ。
「キョーコ!!」
そう叫んだ瞬間また視界がグラリと揺れ、吸い込まれるように転がり落ちていったーーーーー。








ーーーーー・・・・。

ーーー・・・さん。


何だか遠くから声が聞こえる。

・・・社さんーーーー・・・。


ーーーーキョーコ・・・待っ・・・


「社さん!気がつかれました?」


ゆっくりと目を開くと、ぼんやりとした視界に女の子が覗き込んできた。

「・・・・ん・・・キョーコ・・・?」
え?とちょっと吃驚したように「大丈夫ですか社さん?」
と心配そうな顔をしている。
「俺・・・」
「社さん、敦賀さんと公園の階段から落ちたんですよ」
「公園の・・・かい・・・・だん・・・?」
あれ?事務所の階段じゃ・・・?
「ええ、気分悪くありませんか?」
「・・・・俺・・誰・・・?」
「え!?社さんですよ・・・大丈夫ですか!?私のことわかります?」

・・・・そっか、夢・・・・だったのか・・・。
お、恐ろしい夢だったーーーー。


心配そうに覗き込むキョーコちゃんを安心させるように「大丈夫だよキョーコちゃん」と笑った。
「そうですか、良かった・・・敦賀さんも先程検査受けられて異常はないようです」
「社さん大丈夫ですか?」とキョーコちゃんの後ろから蓮が顔を覗かせる。
「あ、ああ・・・」
「私先生を呼んできますね!事務所にも連絡しないと・・・」
「ありがとう・・・・ごめんね」
「いいえ!あと、社さん疲れがたまっているようですよ?今日はゆっくり休まれてください」
と言うと、キョーコちゃんは少し顔を赤くしてもじもじしながら
「あ・・・のすみません、それなので、手を・・・離してイタダケマスカ・・・?」
「え?」
気づくと俺はしっかりとキョーコちゃんの手を握っていたようだった。
ごめん!と、あわてて離すと「それじゃあ敦賀さん少しの間お願いします」
と、部屋から出て行った。


「社さん、本当に大丈夫ですか?」
と、蓮が尋ねてくる。
「ああ、怪我もないし、ただの過労もあるみたいだしな」
大丈夫だよーーーと笑って見せた。
「そうですか・・・本当に良かった」
安心したように蓮も微笑んだ。

が、

「・・・ところで、社さん・・・・」

!!!!!!!!

な、何だ!
この冷気はぁぁぁ!
さっきとは打って変わって低い声で訊いてきた。

「人の恋人を呼び捨てにするなんて・・・」
・・・・どういうつもりですかーーーー?

うぉぉぉぉぉぉぉおっっ!!!(真っ青)

「い、いや・・・・」

「寝言でも、『可愛い』だの『待って』だの・・・」

「そ・・・れは・・・・」

「挙げ句の果てに手は握るわ・・・・」

「そ、それは変な夢のせ・・・い・・・・」
夢よりもリアルに感じる・・・殺気・・・・?

「へぇぇ・・夢、ですか」

その夢、詳しく訊かせてくださいーーーー・・・・。


NOOOOOOOーーーーー!!!


まだ、夢だ!悪夢の続きだっっ!!
お願いだ!早く覚めてくれーーーーーーーーー!!!!!!








後日。
所用で事務所に寄ると、キョーコちゃんにパッタリ出会った。

「社さん、お疲れ様です!」
俺はビクッとして、やや引きつった笑顔で「やっやあ、キョーコちゃん!!お疲れ・・・」
「社さん、少しお話があるのですが・・・お時間大丈・・・・」
「ごっごごめんね!!俺ちょっと急ぎでさっ!!また今度ね!!」
と言うが早く早足でその場を立ち去った。
ごめんね!キョーコちゃん!!俺まだ立ち直れてないんだぁぁぁーーー!!!!(涙)



その日の夜。
「社さん」と蓮が真面目な顔をして俺に話しかけてきた。
「何だ?」
「キョーコが・・『最近社さんに避けられてるみたいなんです』って心配してるんですが・・・」

ぐっ・・・・・!

「『何か悪い事してしまったのでしょうか?』と涙目で訴えてくるんです」

ぐぬぅ・・・・・・・!!

「もう可愛い・・・・可哀想に。社さん、彼女を哀しませないでくださいよ」



オマエは俺にどうしろというのだぁぁぁぁぁぁ!!!!














最後までお付き合い頂きありがとうございます!
誤字、脱字などこっそり教えて頂けると嬉しいです。


入れ替わりパニックみたいのやってみたかっただけです(土下座)

社さん目線のお話が結構好きです。
蓮で遊ぶ社さん・・・ではなく社さんで遊ぶ私。
おかげで可哀想な流れになってしまいました・・・。
でもまた遊びたい(笑)











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なゆ

Author:なゆ
蓮キョ至上主義。
悶々としながら二人を見守って(?)おりマス。
連載当初は若かったワタシもすっかりイイ歳になりました・・。
イラストメインですが駄文も。。
文章力upを図りたいデースorz

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